記憶力とロクス | 賢脳トピックス

ロクスとはいったい、何なのでしょうか。そしてどうしてそれが記憶力と関係しているのでしょうか。

ロクスっていったい何?

ロクスとは聞いたことがない人がほとんどだと思います。私もとある本ではじめて知りました。

Googleで、「ロクス 記憶力」でググってみると、『VRロクス記憶術』というものがあり、「学んだその日に記憶力がバク上がるする記憶術の基礎と最新のVRを使った記憶法」などと記載がありました。

脳の特性を活かした全く新しい記憶法などとコピーがあります。

そして具体的には、円周率100桁を3分で覚えるコツだそうです。

まあ、コンピューターが発達したこの時代、円周率を100桁、3分で覚えたところで、あっ、そう・・・で終わってしまいそうですが。

VRとは、バーチャルリアリティのことで、ユーザの動きに連動して映像が変わるため、高い臨場感を生み、没入感を高めていきます。

記憶法がいろいろと研究されたギリシャ時代、多くの弁論家たちは、自分が演説する内容を全てイメージ化して、それを頭の中にイメージしたパルテノン神殿の柱に貼りつけて覚えていたとされています。

実際に、自分がイメージした演説内容がパルテノン神殿の柱に貼ってあるように見え、内容を抜かしてしまうということがなかったようです。

この時、記憶に使った場所、つまり記憶の場が『ロクス』と呼ばれました。

つまり、パルテノン神殿の柱は、ギリシャの弁論家たちのいわば『ロクス』の1つになっていたということになります。

ロクスは多いほど良い

ロクスは記憶の場、つまり記憶する内容を貼り付けておく場所で、言い方を変えれば、記憶を呼び起こすカギのようなものなので、多くもっていればいるほと良いと思います。

普段から、このロクスを意識的に作っておくと、記憶力の向上につながります。

ロクスの例

例えば、身近なものでいうと、自分の指『ロクス』になります。

買い物をするときに、メモを取らなくても、自分の指を『ロクス』にして結びつければいいのです。

バナナ、りんご、ピーマン、さつまいも、いわし、消しゴム、ボールペン、タオル、たわし、輪ゴムを買うとすると、それぞれ右手と左手の指にそれを結びつけていけば、両手で10個のものを結びつけて覚えることができます。

右手から、親指がバナナになり、人差し指をリンゴにぶっさしたら、中指からピーマンが出てきて、薬指からさつまいもがはえてきた。そして小指にいわしが噛みついた。痛い!
左手の親指が消しゴムに変化し、ノートに書かれた文字を消し、人差し指がボールペンになり、そこに逆に字を書いている。中指にタオルを何重にもまきつけていると薬指に大きなたわしがぶつかってきて、小指をみると輪ゴムがまかれて、輪ゴムで小指が見えなくなっていた。

このように、それぞれの指をみながら、結び付けたものを連想して繰り返すことで、忘れにくくなります。

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