矛盾なく組み合わせる推理問題 | 賢脳トピックス

このように、推理的な思考力や事務処理能力を試す問題は、ある一定の解法のパターンなどがあるので、それをマスターしていくと簡単に解くことができます。

また、一見難しそうな問題でも、落ち着いて冷静に一歩一歩考えて行けば、意外と簡単という問題もあるので、問題を一瞬みてびっくりしてあきらめてしまうともったいないのです。

個数から判断する推理問題

個数から判断する推理問題の一例をご紹介します。

【問題】
6つの商業施設A・B・C・D・E・Fがあります。
その所在地と業務カテゴリーを調べたところ以下の3つのことがわかっています。

1.A・B・C・Dのうち、東京にあるものは2つで、スーパーは2つである。
2.B・C・D・Eのうち、東京にあるものは1つで、スーパーは2つである。
3.C・D・E・Fのうち、東京にあるものは2つで、スーパーは1つである

これらから、確実に言えるのは次のア~オのうちどれか?

ア.Aは、東京にあるが、スーパーではない。
イ.Cは、東京にはないが、スーパーである。
ウ.Dは、東京にあるが、スーパーではない。
エ.Eは、東京にはないが、スーパーである。
オ.Fは、東京にあるが、スーパーではない。

一見、複雑そうな問題ですが、落ち着いて考えれば、それほど難しくありません。

推理問題は大原則を考える

個数から判断する推理問題において、「~の中に〇個」という条件を全て満たす組み合わせを考えていくと言う問題は、定番問題とも言えます。

ここでは、東京に所在地があるかどうかまた業務形態がスーパーであるかという2種類の条件があるけれど、それぞれ別に考えていけばOKなのです。

まずは、1.の条件文と、2.の条件文を比較した場合、1.の条件文からAがなくなり、その代わりにEが増えたのが2.の条件文になります。

同様に、2.の条件文からBがなくなり、その代わりにFが加わったのが3の条件文になります。

1.の条件文と2.の条件文を比べた時、2.の条件文で東京にあるものが1つ減っています。
このことから、Aは確実に東京にあり、Eは確実に東京にないことがわかります。

2.の条件文と3.の条件文を比べた時、3.の条件文で東京にあるものが1つ増えています。
このことから、Fは確実に東京にあり、Bは確実に東京にないことがわかります。

そして、残ったCとDについては、片方が東京にあり、もう片方が東京にはないということはわかりますが、特定はできません。

なので、イ.とウ.は言い切れないので確実には言えないということになります。

条件を分けて考える

東京にあるかどうかの次は、スーパーかどうかの視点で見ていきます。

すると、A・B・C・Dの中にスーパーは2つ。
B・C・D・Eの中にもスーパーは2つ。
C・D・E・Fの中にスーパーは1つ。

このことから、Bは確実にスーパーで、C・D・Eの中にスーパーが1つあるので、Fは確実にスーパーではないことがわかります。

Aがスーパーだとすると、C・Dはスーパーではなく、Eがスーパーになります。

Aがスーパーでないとすると、C・Dのいずれか1つがスーパーで、Eはスーパーではないということになります。

まとめると、確実に言えるのは、Bがスーパーで、Fはスーパーではないということになります。

東京にあるかどうかの条件で、イ.とウ.は確実には言えないということがわかっていますが、これに加えて、ア.もエ.も確定できず、確実に言えるのは、オ.ということになります。

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