ごく一部には、一度見ただけで記憶できてしまう、一度聞いただけで覚えられるという人もいるかもしれませんが、それは本当にごくわずかです。
カメラアイ
一度見ただけで記憶できてしまう瞬間記憶は、『カメラアイ』と呼ばれたりします。
まるでカメラで撮ったように、目で見たものをそっくりそのまま脳にしまうことができる能力になります。
カメラアイの場合、ちらっと見る程度でも、バッチリ記憶でき、思い出す必要がある場合は、自分の頭の中にある写真をもう一度見直すようなイメージだと言います。
医学的には、このような『カメラアイ』の能力を持つ人達は、サヴァン症候群と呼ばれたりします。
サヴァン(savant)はフランス語で賢人という意味になります。
音楽の分野では、たまに『絶対音感』をもった人がいますが、これも似たようなものです。
もし『カメラアイ』の能力を自分が持っていたら、受験勉強や資格試験なんて、ちょちょいのちょいなのに、できたら手に入れたいと思う人も多いと思いますが、この『カメラアイ』の能力は、完全に先天性の能力なのだそうです。
それにカメラアイはいいことばかりではありません。
昔の悲しいことや、嫌な衝撃的な光景も何度も何度もフラッシュバックしてきたり、日常生活でも一度間違って覚えてしまったことは上書きできなかったりという面もあるようです。
『カメラアイ』の能力を持った人はどのぐらいいるのかは、わかりませんが、一説によると3万人に1人だと推測している人もいます。
やったかやらなかったか
ほとんどの人は『カメラアイ』の能力はもっていません。
しかし、記憶術などを習得することにより、それに近い能力は手にいれることができます。
多くの人は、努力によって道を切り開いてきた人ばかりです。
よく大谷翔平選手や、イチロー選手を天才という言い方をする人もいますが、彼らは、毎日地道にストイックに練習を繰り返したきた結果、天才と呼ばれるくらいの能力を手に入れたのであって、けして天才ではありません。
天才ならば、全然練習をしないで結果が出せるはずです。
続けることが大切
勉強でも、少しずつ工夫をしながら続けていくことが大切です。
小さな目標を立て、それをコツコツと達成し、その積み重ねで、気がついたら大きな能力を身につけていることになります。
結局、どんなに頭が良かったとしても、全然勉強していないものはできませんし、途中で嫌になって投げ出してしまえば、知識として身につきません。
もし、すごい能力を持った人を天才というのであれば、よう言われている「天才とは、努力を続けられる人」というのが正しいのかもしれません。