英語の指示代名詞には、this(これ)、that(あれ)、そしてその複数形の these(これら)、those(あれら)があり、その他には、such(そのようなもの/人)や same(それと同じもの/こと)があります。
その中で、よく出てくる this とthat についてみていきましょう。
thisとthatは、話し手からの距離感
thisとthatは、話し手からの距離感で使い分けされます。
時間的・空間的・心理的な距離、それが話し手に近いか遠いかになります。
this/theseは、話し手から時間的・空間的・心理的な距離が近く、that/thoseは、話し手から時間的・空間的・心理的な距離が遠い場合に用いられます。
例えば
今日は私の誕生日と言う場合には、
This is my birthday.
となります。
あの日は私の生涯最良の日だったと言うには、
That was the best day in my life.
となります。
今日は、今現在のことなので、時間的に近いということで this が使われます。
遠い過去の話しであれば、時間的に遠いことから that が使われます。
電話での会話の thisとthat
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ビジネスシーンでは、電話での応対もありますが、
どちら様ですか?
もしもし、こちらはケンです。そちらはサムなの?
というような場合があると思います。
英訳すると、次のようになります。
Who is this speaking? (アメリカ英語)
Who is that speaking? (イギリス英語)
Hellor. This is Ken speaking.
Is that Sam ?
これはもう、電話のやりとりでの決まり文句として、このパターンは覚えておくとよいでしょう。
こちらはケンですと、こちら側のことを話しているのは、距離的に近いので this になります。
そちらはサムなの?と、相手側のことを聞くときは、距離が遠いので that になります。
どちら様ですかに関しては、アメリカ英語とイギリス英語で違ってくるようです。
アメリカ英語では this 、イギリス英語では that が使われます。
thisとthatの違い
this も that も、会話の中で、「それ」ということで、前に述べたことを指す場合に用いられますが、違いがあります。
this は、話し手地震が述べたことについて言及する場合に用いられ、that は、相手が述べたことについて言及する場合に用いられます。
同じ指示代名詞でも、this は、時間的・空間的・心理的な距離が近いもの、自分側のことを述べる場合、自分が話した内容を指す場合に用いられます。
that は、時間的・空間的・心理的な距離が遠いもの、相手側のことを述べる場合、相手が話した内容を指す場合に用いられます。