直読直解でないとダメな理由 | 賢脳トピックス

英語の学習において、一番のネックになってくるのがスピードです。

義務教育を終えている頭の持ち主であれば、単語を全部知っていて、文法もわかっていて、構文もしっかり理解できれば、時間をかければ誰でも英文をきちんと読む事ができます。

ものすごい量の英単語を覚えていて、英文法の知識もバリバリあるのに、TOEICテストの点が伸びないという人をよく耳にします。

聞いてみると、どうしても時間が足らなくて、ヒアリングのスピードについていけなくてということで、英文を読むスピード、聞き取るスピードに問題があるのです。

音速スピード

英文をスラスラと楽しく読める境地となれば、250語/分以上と言われています。

たしかにこんなスピードで英文を読めれば、もう英語(外国語)ということを意識しないで読めるレベルで、楽しい限りだと思います。

そこまでいかなくても、1つの目安とされるのが、120語/分前後のレベルです。

これは、音速、つまり、実際に英語が普通に話されるレベルで、このレベルに達していないと、ヒアリングをしたときに、耳から入った英語を理解する前に、次から次へと空中に単語が消えていってしまいます。

このレベルに達成するには、どうしても直読直解の習慣、つまり英文を頭からどんどんと訳しきっていく読み方が必須になってきます。

英語が苦手な人を増産した日本の英語教育

日本人は英語が苦手という人が多いと言われます。

しかし、時間をかけさえすれば、きちんと英文を読むことができる人が多いのも事実です。
もちろん、日本語は他の国の言語と違い、英語と語順が全然違うというハンデがあるのも事実です。

日本の英語教育では、「次の英文を訳しなさい」という問題が多く出されます。

すると、英文を正確に訳すために、わかりやすく教師が説明するためには、関係詞などが入った英文になると、これが主語で、これが動詞、これが先行詞なので、「~するところの・・・」といった具合に、英文を後ろから戻って訳したりして教えます。

こうしたクセが悪いクセとなって、英語が早く読めない人を多くつくる原因になってしまっているのです。

英語を後ろから訳すことはかなりアブノーマルなこと

日本人が英語を学ぶ時に平気でやっている、英文を後ろから読むというやり方は、かなりアブノーマルなことなのです。

まず英文を後ろから読んでいるやり方をしていると、ヒアリングになったとき困ります。

まさか英文が後ろから読まれるわけではありませんので、後ろから前にもどって意味を理解しようとしても、もうすでに前の部分は泡のように消えてしまっています。

また後ろに戻っている間に、次の文が読まれ、その英文は聞き取る間もなく、空気中に消えてしまいます。

目の前に、日本語の文章があったとします。その文章に一通り目を通し、それを後ろから読んで意味を理解しようとしているようなものです。

日本語の文章をそんな読み方はしないと思いますが、外国人からみると、日本人の英文を後ろから訳して学習している姿は、アブノーマルに見えるかもしれません。

最新情報をチェックしよう!