脳トレでも数独でもない、脳を若々しく保つ方法 | 賢脳トピックス

歳をとってもいつまでも若者に負けない記憶力、そうしたものにあこがれ、毎日脳トレや数独にはげんでいる人もいるかと思いますが、脳を活性化するためにそれよりももっとよい効果的な方法があります。

若者にも負けない記憶力をもった高齢者たち

ハーバード大学医学部大学院神経内科部で講師をされている勝見祐太氏は、「加齢によって人間の脳がどう変化するか」を研究されていて、その研究の結果、「何歳になっても脳の曜を維持・向上させることは可能である」という結論に達しています。

もちろん加齢によって特定の脳領域が萎縮したりすることはありますが、その一方で、脳の形質的変化を全く止められないわけでもないとしています。

ではどうすれば、脳の形質的変化を止めていくことができるのかといえば、体を鍛えることで体力がつくように、脳も鍛えればいいとしています。

実際に年齢は65歳以上であっても、記憶力は20代の若者と変わらないという高齢者を調査してみると、記憶力に関する部位だけでなく、脳のあらゆる部位の構造が若く、機能も優れていることがわかっています。

こうした高齢でも記憶力が良いという高齢者は、脳を鍛えてきたおかげで、歳をとっても脳の若々しさを保っていられるのではないかと考えることができます。

つまり、普段から脳を使い鍛えておくことが重要なのです。

脳トレで脳を鍛えるわけではない

歳をとっても、しっかりと若々しい脳を保つには、普段から脳を鍛えることが大切だということがわかったので、さっそく今日から脳トレゲームでもやろうと思った人もいると思います。

確かに、脳を鍛えるとなると、脳トレゲームを連想する人もすくなくないと思います。
しかし、脳を鍛える最も効率的な方法は、脳トレをすることでも、数独をやることでもなく、運動することなのです。

昔は、勉強ができるこは、机に向かって一生懸命勉強するので、運動のほうはちょっとダメとか、運動ができる子は、運動ばかりしているので、勉強のほうはちょっとダメというようなイメージを持っている人もいますが、最近のスポーツ選手をみても、勉強もできた文武両道という人も多くなっています。

実は、科学的にも、有酸素運動で体を動かすことで、記憶などの認知機能に関する脳領域の体積が増加し、活性化することがわかっています。

週3回、1回1時間のウォーキングをしていると、脳内のBDNFというタンパク質の生成が促され、脳細胞にとってよい刺激になります。

また、多様な脳の機能を使うことも重要です。

いつも同じことばかり繰り返していると、あまり脳のためになりません。

脳トレや数独といっても、いつも同じようなことをしているよりは、できるだけ未経験のことに挑戦していくことがオススメです。

たとえば今まで料理したことのない人が料理をしてみたり、楽器を演奏した経験のない人がピアノに挑戦するなどをすることで、これまでに存在しなかった新しい脳細胞同士のネットワークが形成され、これが認知機能の活性化につながります。

まとめと、脳の活性化のための英語学習

まとめると、体を動かすことで、記憶などの認知機能に関連する脳の領域が活性化し、多様な脳の機能を刺激することで、脳の働きが柔軟になり、新しいことに挑戦することで、脳神経細胞の結びつきが強くなり、脳の働きがスムーズになります。

ミドルエイジになってからでも、英語を勉強することで、認知力、記憶力、あるいは心の健康の向上にもつながります。

脳の中の背外側前頭前皮質(d-PFC)という部位は、状況に応じて何をすべきか指示を出す役目である実行機能を担っていて、この部位は日本語から英語、英語から日本語というように言語を切り替えるときに強く活性化することがわかっています。

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