英語は耳学問と言われる所以 | 賢脳トピックス

英語を学習するときに、きちんとした発音で覚えられているかということも大切です。

日本人が英会話ができないと言われる理由の一つ

昔の受験英語などは、発音に関するテストがなく、長文を読解させたり、ライティングの問題があっても、リスニングやスピーキングは行われていませんでした。

英検やTOEICなどの試験では、リスニングなどの問題があり、単語の正しい発音を覚えていないと正解できませんが、昔の大学受験などの試験問題は、リスニングなどがあるところが珍しく、ほとんどが筆記試験でしたので、極端な話、英単語のスペルをみて、間違ったカタカナ発音をしていても、試験に合格できました。

昔の受験英語で重きを置かれていたのが、いかに英文を正しく理解できるかということでしたので、単語を正確に憶え、きちんと英文法を理解できているかが重要で、発音は、特に発音に注意する英単語の発音記号を覚えたり、アクセントの位置を覚えたりするぐらいで事足りていました。

そのためか、英語の発音が上手くできなかったり、間違った発音をしているために英語が通じないことで、英語に対するコンプレックスを持ってしまったという人もいるのではないかと思います。

riceとlice

riceはお米で、liceはシラミで、英語では発音が違います。

しかしカタカナ発音をしていると、どちらも「ライス」になって区別がつかなくなってしまいます。

もっとも現在の日常会話において、lice(シラミ)が出てくるというのはかなりレアな会話であろうし、そもそも前後の文脈からお米なのかシラミなのかは、多少発音がおかしくてもわかります。

発音をしっかり学習しておかないと、間違った発音で覚えてしまったり、実際に想像していたのとは違う発音だったため聞き取れなかったというようなことが起きてきます。

たとえばsheme(体系、図式)という英単語ですが、つづりから「シーム」と憶えてしまうと、リスニングやスピーキングのとき理解できないし通じなくなってしまいます。

「スキーム」と憶えても、実際に発音されると、「ム」がほとんど聞こえず、「スキー」のようにしか聞こえなかったりします。

はっきりと「スキーム」と聞こえると思い込んでいると、聞き取れないということになりかねませんが、こうしたところは慣れていくしかないのかもしれません。

これって、レリビー?

ビートルズの有名な曲に、Let it be があります。

let it be の発音を日本の学校の授業で習うと、レットイットビーと習うかと思います。

しかしこの曲を聴いていてもわかるように、サビの部分の let it be の歌詞の部分は、どう考えてもレット・イット・ビーとは聞こえません。

たぶん、レリビーぐらいに聞こえるでしょう。

もう一つ例をあげると、I'm going to go. は、話し言葉になると I'm gonna go. となり、さらには、I gonn'go.となります。

わかりやすいようにカタカナ表記をしてみると、アイムゴーイングトゥーゴーと言われればわかるところが、アイムゴナゴーとなったり、アイゴンゴーになったりします。

こうした変化は、文字よりも話し言葉のほうで先に起きてくるもので、こうしたことがより外国語を難しくしているのです。

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