会社の会議などで、「そもそも・・・」などと発言すると、なんて生意気なヤツだ、全てをわかった風の言い回しが気にくわないというようになり、場合によっては反発を招くことにもなりますが、「そもそも」というものの見方、視点はとても大切です。
マジシャンも困るそもそも
マジシャンなどが行うマジックにはネタがあります。
しかし、そのネタは一般の人にはなかなか見抜くことが難しく、目の前でみている観衆は、すごい!となるわけです。
マジックの定番と言えば、スプーン曲げや、破ったお札が倍に増えるなんていうマジックです。
『そもそも』という一見世の中を斜に見ているような視点のツッコミ力とは次のようなものです。
スプーン曲げをやってるマジシャンに対して、「そもそも、そんな簡単に硬いスプーンが曲げられるんだったら、金属加工の職人になってますよね」といったような考え方やツッコミです。
破いたお札が倍になるマジックに対しては、「そもそも、そんなことが本当にできるんだったら、マジックなんかやって稼がなくても楽して暮らせるよね」といった感じです。
もちろんネタはあるにしても、マジシャンからしてみれば、スプーン曲げやお札倍増のマジックをやるために厳しい鍛錬をしてきて、人前で披露できるレベルにまでなっているのですから、たまったものじゃないかもしれませんね。
厳しいそもそもツッコミ
マジシャンが、私は透視能力があります。
あなたの引いたカードを、あなたの心を読んで当てますといったいろいろとするマジックがあっても、そもそもツッコミの考え方からすれば、そんな透視力があるんだったら、私がカードを引いた時点でその場ですぐに当てられるはずだとなってしまいます。
このそもそもツッコミは、マジックのネタの見破りとか、マジシャンを困らすといったものであれば、そんなに役に立つこともないでしょうし、嫌がらせの冷やかし野郎で終わってしまうかもしれませんが、イカサマセミナーの広告にひっかからない力にもなるのです。
イカサマセミナーにひっかからないそもそも論
世の中には、集客セミナー講師などとして、いろいろなセミナーを開催している人がいますが、全部とはいいせんが、その多くはいいかげんなものだったりします。
お金を儲けるには集客が大事ということで、その集客を行うにはどうしたらよいかということになります。
例えば、経済学の権威と言っている人であれば、そもそも、そんなに株などのこともわかっているなら、自分が株に投資して儲けてればよく、わざわざセミナーを開いたり、学生に教えるなんて面倒くさいことをせずに、楽して生活できるはずです。
締め切りギリギリになっても、今なら参加の大チャンスです。まだ若干、参加できる枠がございます。是非ご参加をなんてうたっている「集客セミナー」は、怪しいかもしれませんね。
そもそも、そんなに集客できるノウハウを持っているならば、いつも大人気で満員御礼のはずで、定員割れであわてて締め切りギリギリに集客する必要なんて全くないはずです。
競馬やパチンコで儲かるシステムの販売なんていうのも、怪しいものです。
そんな儲かるシステムがあるなら、他人に教えず自分だけ使って大儲けするほうがよっぽど利口だからです。
そもそもというツッコミは、こうしたものにひっかからないためにも大切な考え方かもしれません。