人間は中身で勝負、見た目じゃないでは通用しない | 薬剤師トピックス

恋愛はともかくとして、ビジネス、仕事なのであれば、内容がしっかりしたプレゼンをしたり、条件がよい交渉をしたり、完璧な資料を出せば文句がないだろうと思いがちです。

意外にも論理的な思考の人ほど、そんな考えだったりします。

凡人で中身で勝負するのは至難の業

確かに、ビジネスですので、条件が良いほうがいいに決まっていますし、資料が完璧なもののほうが通りやすいというのも事実です。

しかし、競合がたくさんいる中で、よほど優秀な人間か、相当の努力家でもないかぎり、こういったところで大きな差をつけるというのは難しいものです。

野球に喩えてみるとわかりやすいかもしれません。


松井秀喜選手やイチロー選手、三冠王を取ったときの落合選手ぐらい、突出した才能があり、周りの誰もがその実力を認める存在であれば、たとえ監督がその選手を気に食わなかったとしても、周りやファンがその実力を知っているので使わざるを得ません。

ところが、3割打つ外野手で守備も無難にこなします程度であれば、確かに成績は良いかもしれませんが、このレベルの選手なら他にもいるので、監督は自分が気に入った選手を使う可能性がでてきます。

何を言いたいのかと言うと、突出した差がなく、どんぐりの背比べであれば、ビジネスを行っているのも人間であり、最終的には論理ではなく感情で動く部分もでてきます。

だから、「中身で勝負とか、実力で勝負」というのは、相当自分の実力に自信がある人、余人をもって代えがたしぐらいに思われている人でなければ難しくなってしまいます。

だからこそ見た目が大事

同じレベルの仕事ができる人間がいたとき、スーツの上着の肩先にはフケが目立ち、ズボンはシワシワ、ワイシャツの襟元をみると汚れていて清潔感がないという感じだったら、コイツはマナーの心得がないし、こんなんで本当に仕事ができるんだろうかと思われてしまいます。

逆に、多少仕事の実力的には劣っていても、ぴしっとしたスーツを綺麗に着こなし、清潔感が漂い、ズボンはしっかりとプレスがかかっていて、真っ白なワイシャツを来ていたら、それだけで好感度があがり、相手は実力以上に評価してくれるでしょう。

もちろん、ブランド品を身につけろとかいうのではなく、きちんと小ぎれいになっているかです。

裏付けられている人は見た目

人は見た目ということなのか? 本当にそうなの? と思う人もいるかもしれませんが、アメリカの心理学者メラビアンは、印象を作り上げる要素として、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%としています。

つまり半分以上が見かけということになっています。

「ビジネスは実力の世界なんだから、見かけなんか関係ない。見かけなんかにこだわってる人は、自分の実力に自信がないだけだ」なんてタカをくくっていると、せっかくの実力を発揮する前に、不当な低評価を下されて、バッターボックスにも立たせてもらえなくなってしまうかもしれません。

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