デキる人は相づちが上手い | 薬剤師トピックス

だかが相づちと思う人もいますが、実際に自分が話をしているときのことを想像してみてください。

相手が相づちをうっていると、たとえそれが表面的なポーズであったとしても、聞いてくれているんだ、受け入れてくれているんだと思い、気分がいいものではないでしょうか。

相づちをすると、相手は、自分が話したこと、伝えたことを聞いてくれている、受けれられたと理解し、心理的な距離が縮まり、共感が生まれたりするものです。

それによって、その後、会話がスムーズに運ぶようになっていくのです。

うん、はいなどの間投詞連発の相づちはワンパターン

相づちには、「うん」、「はい」、「そう」、「ふむふむ」などの感嘆詞と、相づちのキーワードを言うものがあります。

相づちに大切なのは、声のトーンであったり、ボディランゲージであったりします。

そして、感嘆詞だけの相づちを続けていると、楽なのですが、ワンパターンになり、なかなか相手との心理的距離は縮まってきません。

相づちの引き出しを多くもって、状況によって使い分ける

相づちが上手い人は、感嘆詞だけのワンパターンな相づちだけはなく、効果的に相づちのキーワードを使っているのです。

一言で『相づちのキーワード』といっても、会話の状況で変わってきます。

大きくわけると、話題がニュートラルなのか、ポジティブなのか、ネガティブなのかで使い分けることが大切です。

相づちの引き出しをたくさん作っておいて、それを状況によって使い分けるのが良いでしょう。

ニュートラルな会話の中での相づちは、次のような場合です。
「私は、うな重に目がなくてね・・・」
こんな場合は、「なるほど」、「そうでしたか」、「そうなんですね」といったようなバリエーションがあります。

ポジティブな話題の場合は、次のようになります。
「やっと昨日、契約が結べたんですよ・・・」
こんな場合は、「やりましたね」、「それはすごいですね」、「素晴らしいです」、「さすがお見事ですね」といったようなバリエーションがあります。

ネガティブな話題の場合は、次のようになります。
「うちの子供が熱を出しちゃいましてね・・・」
こんな場合は、「お可哀そうにね」、「それは大変ですね」、「ご心配ですね」といったようなバリエーションがあります。

リフレクティブ・リスニング

相づちのテクニックに、『リフレクティブ・リスニング』というものがあります。

リフレクション(反射)という言葉からきているもので、相手の言葉を反射(リフレクション)させるように、そのまま返しながら聴くテクニックです。

相手の言葉をそのまま返しながらというと、ビジネス書のハウツー本にもよく出てくる「おうむ返し」の傾聴法をイメージする人も多いかと思います。

『リフレクティブ・リスニング』には、『リフレ―ジング』『パラフレージング』という2つの方法があります。

『リフレ―ジング』は、そのままリ(再び)・フレ―ジング(フレーズを言う)ということで、相手の言葉をそのまま使う、いわゆるミラーリングとかおうむ返しとか言われるテクニックです。

一方、『パラフレージング』は、相手の言葉をようやくしたり、ちょっと変えながら返すテクニックです。

「脚を傷めちゃって、今リハビリ中なんですよ」
と言った場合に、
「へぇー」というのが感嘆詞のみの相づち
「それは大変ですね」というのが相づちのキーワードを使った方法
「そうなんですか、リハビリ中だったんですね」というのがリフレ―ジング(ミラーリング・オウム返し)
「そう、ケガから復帰のために頑張ってるのね」というのがパラフレージング
ということになります。

相づちは、相手との心理的距離を縮め、信頼感を高めるという他に、考える時間を確保するという効果もあるのです。

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