相手の心を開くリフレクティブ・リスニング | 薬剤師トピックス

よく『傾聴』とか言って、相手の話しを聞くことが大切だというようなことが言われていますし、そこらへんにころがっているビジネス書などをみても、まずは相手の言ってることを聞く力が大切だというようなことが書いてあります。

聞き上手って適当に相槌を打っていればいいのか

人の話しを聞くということは、しっかり理解して相手の発言をしっかりと受け止めて、共感を生み出さなければなりません。

よく、人の話しを聞けばいいんだなって、表面上の単なる言葉として聞いて、聞いている気になっていたり、適当に、「はい」「まぁ」「ええ」などと簡単な相槌を打って、自分はきちんと傾聴していると言う人がいますが、「はい」「まぁ」「ええ」などといった簡単な間投詞だけで相槌打っているだけではダメなのです。

本当に相手の話しを受け止めているのであれば、「はい」「まぁ」「ええ」だけで済まさず、その後に、さらに共感や需要を示す言葉を使って相槌をすることが大切なのです。

たとえば、「昨日は、・・・で大変だったんですよ。」に対して、「はい」とか「ふ~ん」では、相手はコイツ本当にちゃんと話を聞いてくれてるのかなってなってしまいます

「そうだったんですか、それは大変でしたね。」というように共感や需要に関係する言葉を入れて相槌をとることで、聞き上手のスキルが断然とアップします。

ミラーリングとパラフレージング

相槌だけでなく、会話の中で相手の発現を一部繰り返すというようなことをすることがあります。

「昨日、サッカー場に行ったんだけど、すごい人混みで、駅から会場まで30分もかかっちゃった」

「へぇ~、そうなんだ。30分もかかったんだ。」

というように、相手が発現した「30分もかかった」という部分を繰り返すような方法がミラーリングまたはリフレ―ジングと呼ばれる手法です。

一方、相手の発現した内容をようやくしたり、似たことがや言い換えた表現で返す方法が、パラフレージングと呼ばれる手法です

「昨日、サッカー場に行ったんだけど、すごい人混みで、駅から会場まで30分もかかっちゃった」

「サッカー、すごい数の人が見に行っていたんだね」

といったような感じです。

言葉だけじゃなくしぐさなどにも注目

例えば、会話の中で「どう思う?」などと言われたとき、すぐに答えるのもいいのですが、しばらく「・・・」と黙って考えるポーズをとるというのも、実際には言葉を発しているわけではありませんが、非言語の相槌として、相手の心を開くのに有効な手法です。

相手にちゃんと話を聞いてもらって、受け止めてもらっているんだということが伝わることが大切なのです。

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