人と接する場面で、強い不安や恐怖を感じてしまう状態を、社会不安障害といいます。
これは真面目で完璧主義な人に多いとよく言われています。
日常生活にも支障がでる社会不安障害
自分が完璧であろうとするために、人からどう思われているんだろうかということに敏感になってしまうのです。
そして、真面目で完璧主義な人ほど、自分に対して厳しい評価をするだけでなく、こうでなければならないといったような決めつけをしてしまいがちです。
もし、人前で話す時になると体がひどく震えてしまったり、吐き気やめまいがするというのであれば、社会不安障害が疑われます。
スピーチやプレゼンの前日から、もうそのことばかりで頭がいっぱいになって、何も手がつかず日常生活すらままならないなんていうことになるとすれば、、これも社会不安障害が疑われる状態です。
真面目で完璧主義な若い女性は特に注意
真面目で完璧主義な人に多い傾向がありますが、老若男女でみてみると、大人よりも若い人、男性よりも女性に多くみられる傾向にあります。
いろいろな原因がありますが、強いストレスやプレッシャーに見舞われたり、あるいは子供の頃に人前で笑われるような体験をしたことがあるといった場合は、こういったことが引き金になって起こってきたりすることもあります。
いろいろな社会不安障害
ひとことで社会不安障害といっても、いろいろなタイプのものがあります。
スピーチ恐怖
結婚式や会社での自己紹介など、人前で話すことに強い不安を感じるもので、声が震えたり、めまいがしたり、ひどいと言葉が出なくなりしゃべれなくなってしまう場合もあります。
電話恐怖
電話が鳴ると、ドキドキして不安になり、できることなら取りたくないと思ってしまうものです。電話にうまく対応できないことへの不安から、手が震えて電話に出られないといったケースもあります。
視線恐怖
やたらに人の視線が気になるもので、その人の視線に対して不安や恐怖を感じるようになります。みんなが自分を見ているんじゃないか、監視しているんじゃないかという感覚になります。
振戦恐怖
人に見られていると、手が震えてくるもので、ナイフやフォークを使うときや、ペンで文字を書くときなどに起こります。
会食恐怖
食事の様子を見られることに緊張や不安を感じるもので、食べ方や食べる時の音がやたらに気になってしまうものです。
自己臭恐怖
自分の臭いが他人を不快にしているんじゃないだろうかという不安があり、体臭や口臭に対して過剰に気にしてしまうものです。
赤面恐怖
まさに、人と接することで顔が赤くなってしまうことに対する不安があり、人との接触を避けるようになります。
その他
その他にもあ、腹鳴恐怖といって、お腹が鳴ることが心配になるものや、排尿恐怖といって、公衆トイレなどで他人がいると排尿できなくなってしまうというようなものもあります。