強いインパクトのある名言テクニックのギャップ法とは | 薬剤師トピックス

名言とは、人の心をうったり、人の心に強く響くものだと思いますが、そうしたものの中からいくつかピックアップしていきたいと思います。

髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである

これはクイズなどにも登場するくらい知る人ぞ知るポジティブな名言ですが、この名言を言った人物は、ソフトバンクの孫正義さんです。

現代にふさわしく、SNSのやりとりから生まれたもので、Twitterに「孫正義の髪の毛の後退具合がはんぱねぇwww」というつぶやきに対して、孫正義さんがツイートしたものです。

普通ならこうしたツイートをされたら、たいていの人は下手に反論しても炎上するだけだし、基本は無視という人が多いと思います。

しかし、そこは孫正義さんで、「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである」と返したのです。

このツイートで孫さんのファンになったという人もいるくらいですが、この一言で、孫正義さんの、ポジティブ思考でユーモアがあるという性格が伝わってきます。

もっとも一般人がこう返しても、「はぁ?」で終わってしまったかもしれませんが、常に前向きに挑戦し、最前線を走り続けている孫正義さんだからこそ、この言葉が生きてくるのでしょう。

私のことはキライでも、AKBのことはキライにならないでください!

これは、センターで活躍していた元AKB48の前田敦子さんが卒業したときの名言で、AKB48のファンならずとも知っているような有名な名言となっています。

後輩を思う心、アンチの声を受け止める寛容さ、センターをはってきたという自負とともに、これからのグループのことを考えての責任感、いろいろな思いが、この言葉を生んだのでしょう。

しかし、その結果、AKB48にあまり興味がない人でも、このフレーズは知っているという人も多いといわれるくらいインパクトを与えました。

人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇だ

この言葉は、英国の喜劇王であるチャールズ・チャップリンの言葉です。

庶民の哀愁や泪、ともすると悲観的になりそうな世の中を笑いに変えて社会風刺したチャップリンらしい名言です。

名言へのヒント

今まで、孫正義さん、前田敦子さん、チャップリンと、3人のインパクトのある名言を紹介しましたが、実はこの3つにはある共通点があるのです。

それは、「後退⇔前進」、「私⇔AKB」、「悲劇⇔喜劇」といった反対の意味の単語、もしくは対になるような言葉を一つの名言の中に使っているのです。

インパクトのある言葉の技術として、反対の単語を使って強く印象に残すという『ギャップ法』というテクニックがあります。

ギャップ法の代表的なのが、半沢直樹で有名な次のセリフです。
『やられたら、やり返す。倍返しだ!』

「やられたら」と「やり返す」が反対の意味の繰り返しで、さらに「倍返しだ!」と煽ることで、このフレーズが人々の心に突き刺さったのだと思います。

半沢直樹の作家さんがドラマの中でインパクトの強いフレーズを残したいということで、ギャップ法を使ってそこまで計算していたかどうかはわかりませんが、結果的に半沢直樹はヒットしました。

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