距離を縮めたければ店選びも大事? | 薬剤師トピックス

恋愛対象の人、または仕事で距離を縮めたい人、いろいろと相手との距離を縮めたい人はいると思います。

合コンなどでにぎやかな居酒屋でグループで入ってはみたものの、まずはとりあえずは自己紹介が行われたりして、終わってみたら、1対1で話すこともあまりなく、友達同士で、差し障りのない世間話をして終わってしまったなどという経験がある人もいると思います。

ガーゲンの心理実験

米国の心理学者ガーゲンが、対人関係に関連して、暗闇の中で対人関係の親密度がどのように変わるのかについて調べるために、実験を行っています。

実験では、見ず知らずの男女が集められ、2組のグループに分けられました。

グループAは明るい部屋に、グループBは暗い部屋に閉じ込めて様子を観察します。

明るい部屋のグループAの男女は、初対面ということもあり、当たり障りのない会話に終始し、実験は終わりました。

ところが、暗い部屋に入れられたグループBの男女は、いつの間にか親密度が増して、中には抱き合う男女もでてきました。

つまり、暗い場所には、心の扉を開かせる魔法の力があるのかもしれません。

暗闇効果

このガーゲンの心理実験の結果は、心理学的には『暗闇効果』と言われていて、その効果は、暗闇が持っている不安感や秘匿性が影響し、それにより周囲の人との心理的距離が縮まり、一体感が生まれ、心の壁が取り払われやすくなるのです。

場合によっては、思わず心の中にしまっていた秘密まで口にするなんてこともでてきます。

キャンプファイアーで、盛り上がり相手との距離が縮まるのも、経験を共有しているということもありますが、暗闇の中、燃える火を見ているうちにお互いの距離が縮まっていくというのも、周りが暗闇である暗闇効果が影響をしているのです。

デートするなら、薄暗い喫茶店

この暗闇効果を利用するのであれば、ちょっと距離を縮めたい相手とは、明るく賑やかな店に行くよりも、少し薄暗く落ち着いた店にいくほうが良いでしょう。

ある程度、顔なじみで少しは信頼されているような仲で、真面目に距離を少し縮めたいと思っている場合はオススメです。

また、暗闇効果には、心の扉を開かせる力もあるので、悩んでいそうな部下の悩みを聞くときも、少し薄暗い喫茶店で話を聞くと、思わず心の扉を開いてくれるかもしれません。

暗闇効果には、思わず心の中にしまっていた秘密まで口にするといった効果もあることから、使い方によっては、なんとかうまく聞き出したいことがある相手を、薄暗い喫茶店に誘うなんていう使い方もあるのかもしれませんし、この暗闇効果のことを知っていれば、逆の立場から言えば、薄暗い喫茶店でお茶をしようと言われたら、注意しようということになるかもしれません。

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