最近は、かわいいということでゆるキャラブームとなり、あちこちでゆるキャラが誕生しています。
ゆるキャラの中には、くまモンやふなっしーなど、誰でも知っているゆるキャラも多く、あまりこうしたことに興味ないような人でも、ゆるキャラの名前を5~6個あげたりすることができたりします。
ゆるキャラにみる好かれる法則
なぜ、ゆるキャラはそんなに人気なのか。
かわいいとかいうのはわかるけど、その特徴をみてみると何が見えてくるのかもしれません。
ゆるキャラは、頭でっかちで額が広く、目が大きく丸くて、顔の低い位置にあるのが特徴です。
体全体はふっくらしていて、手足は短く、動作がぎこちない。
漫画の愛されキャラであるドラえもんも、なんとなくこの法則に当てはまっているのかもしれません。
これは、何に似ているのかというと、赤ちゃんです。
人は、赤ちゃんをみていると、心が癒されたりするものですが、赤ちゃんと特徴が似たものについては、可愛いと思ったり、癒されたりするのかもしれません。
ベビースキーマ
実際に動物行動学者のコンラート・ローレンツ博士は、ヒトはもちろん、イヌやトリなど多くの生物に共通する赤ちゃんの形態的・行動的特徴を調べていますが、こうした赤ちゃんにみられる身体的特徴を『ベビースキーマ』と名付けています。
こうした特徴をもったものを見ると、人は、かわいいと思い、守ろうとする衝動が自然に芽生えるのだそうです。
方言もベビースキーマと似ている
女性がふとした時、方言を出してしまったとき、その方言を可愛いと感じる男性は少なくないようで、方言萌えという言葉もあるくらいです。
特に、京都弁や福岡弁は、はんなりしていて口調が柔らかいとか、語尾やアクセントが可愛い、ゆるい感じがたまらないというようなことから、かわいいと感じる人が多いようです。
こうした方言は、人間関係をつくり、うまく維持していくために生まれたものがおおく、その背景には自然と生まれたもの、文化や豊かな人間関係があります。
だからこそ、標準語よりも方言に温かみを感じたりする人が多いのかもしれません。
この方言のゆるさはゆるキャラに通じるものがあり、女性が発したはんなりとしたゆるい方言は、『ベビースキーマ』と同じで、かわいい、守りたいという衝動を芽生えさせるのかもしれません。
やたら、はずかしいからといって方言をかくそうと、無理しても標準語に直そうとする人が多いのですが、ちょっとしたときに出る方言は、意外と多くの人から支持されているのかもしれません。