社会保険の仕組みについて考える | 薬剤師トピックス

社会保険とはいったいどういうものなのでしょうか

社会保険とは

社会保険は、障害・傷病・老齢・失業・脂肪といった生活困難をもたらす不確実な事故といった保険事故といわれるものに備えて、とても個人では負担できないその損失分をみんなで集団で平均化していこうという社会システムです。

いわば、弱者救済、護送船団方式とでもいうようなもので、みんなでお金を出し合って危機を負担して、事故が起こってしまった人を助けてあげましょうという仕組みです。

社会保険の原理と役割

集団で共通の準備財産を気づいていこう、そして不測の事故に備えていって生活の安定を図ろうとするのが保険です。

そのためにはお金が必要になってきます。そのお金は、多くの被保険者から保険料という形で出してもらい、保険事故が起こったときは、被保険者によって集められていたその準備財産野中から、管理する保険者が、保険給付としてお金を支払います。

こうした仕組みですので、当然、まったく保険料の負担がないという社旗保険サービスはありえません。たとえ高齢者であっても、低所得者であってもわずかでも保険料を支払う義務があるというのは、こうした考えからです。

どう違う、民間の保険と社会保険

保険にはいろいろあり、民間の保険もいろいろあります。それでは、民間の保険と社会保険はどう違うのかというと、社会保険には、生活上のリスクによる困窮を事前に防ぎ、所得の再分配を図るという役割というか性質があります。

したがって社会保険では、被保険者が加入するかしないかを選択する自由はありませんし、自分はそんなリスクは少ないと思うから、そんなのに加入したくないよというわけにもいきません。

保険を成立させるためにも、絶対数の確保が必要であり、それによって不確実な事故によって生活が困窮する人を生み出さないようにしているのです。
しかも社会保障の財源の一部は、公費でまかなわれています。

社会保険の保険料はどうやって決まる?

社会保険の保険料は、もちろん所得に応じて決まる部分もありますが、保険給付はほぼ一律であるといえます。

こうすることで所得の高い人から低い人への所得の再分配が行われることになるのです。これは、民間の保険が、高い保険料に比例した高い保険給付を受け取れるのとは対照的であり、一番違うポイントとなっています。

5つの社会保険

社会保険には、5つあり、各々の法律の基づいて実施されて、社会保障の一端を担っています。
医療保険は、全人口が被保険者であり、各保険者がその保険給付窓口となります。この医療保険については皆保険制になっていて、強制加入となります。
年金保険は、20歳以上60歳未満が被保険者で、保険給付窓口は年金事務所になっていて、これも皆年金制になっていて、強制加入となっています。
医療保険、年金保険の他に、労災保険、雇用保険、介護保険が5つの社会保険となっています。

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