価値がある頭の良さとは何なのか | 賢脳トピックス

価値がある頭の良さとは何なのか | 賢脳トピックス

頭が良いというのは、それぞれ測るものさしによって違ってきます。
例えばIQという指標でみて、「あの人はIQがいくついくつだから、頭がいいよね。」と言ったりしますが、それではIQが高いから社会で成功しているかというとそうではありません。
またIQで測れる人間の能力なんて、ほんのわずかなもので、たまたまその人はIQテストの問題を解くという点においては優れていたにすぎません。

コンピューターにでもできることで頭の良し悪しを測るのは無意味

日本では、学校でテストの点が良い子がいわゆる「できる子」であり「頭が良い」と言われます。
日本の社会では、受験などもあり「学校の勉強ができる子=頭が良い子」という考えがベースになってしまっていて、それが世間一般に定着してしまっている感じがあります。
出された問題に対して、一つの答えを正確にかつ迅速に出せる人が、「頭が良い」ということになるのですが、本当にそんなんでいいのでしょうか。
受験では、記憶力が良かったり計算が正確で速い人が高い点数をとり、頭がいいということになりがちですが、今やコンピューターの時代、AIの時代ですので、人間がどんなに頑張ったところで、多くのことを記憶するメモリー、計算速度などはコンピューターにはかないません。
コンピューターでもできることを、コンピューターよりも劣る能力でできたとしても、それがいくらテストで高得点を取ったとしても、それだけで頭が良いとは言えないのではないでしょうか。

頭の良さを考える

学校の勉強ができるというだけで、頭が良いとは言えないのですが、それじゃ学校の勉強ができるということは社会的には無意味なことなのかといえば、そうではありませんので、勉強はしっかりしないといけません。
なぜならば、人間が物事を考えるときには、蓄積された知識とワーキングメモリーを使います。
普通の人ではなかなか思いつかない発想ができるのも、思いもよらぬ組み合わせが作れるのも、ベースとなる知識や経験がないとできません。
どんなに美味しい料理を作ろうとしても、そして作り方がわかっていても、食材がないと作れないのと同じです。
人間がものを考える時を机に喩えると、今まで蓄積してきた知識が引き出しの中に入っているもの、そしていろいろ考える脳のスペースつまりワーキングメモリーが、机の上になります。
引き出しの中がいろいろなものが入っていてきちんと整理されていて、さらに机の上が整理されていて広いと、多くの材料を机の上に広げて、より広い視点で考えることができ、そうすることで、新たな発想や組み合わせが作れる可能性が大きくなっていきます。
普段からこうした準備をしている人が、頭が良い人なのかもしれません。

グラデーションでとらえるアナログ思考

コンピューター、AIは、一見万能のように思えますが、0か1か、つまり白か黒かのデジタルで成り立っています。
ファジーなこと、グレーなことを感覚的にとらえるという点に関しては、人間の脳のほうが優れているのではと思います。
たしかに、コンピューターでも、白54.7%、黒45.3%というように数値で中間の値を割り出すことはできますが、あくまでも数字で出したもので連続的なものではありません。
白でも黒でもないあいまいなところの判断、グラデーションの中で遊びをもってそれを保っておける能力という点では、コンピューターはとうてい人間の足元にさえもはるかに及ばないのではないかと思います。