副鼻腔炎や鼻炎に効く葛根湯加川芎辛夷 | 健康トピックス

副鼻腔炎や鼻炎に効く葛根湯加川芎辛夷 | 健康トピックス

『葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)』の効能をみると、「比較的体力があるものの次の諸症:鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎」となっています。
構成生薬は、葛根、麻黄、大棗、桂皮、芍薬、甘草、生姜、川芎、辛夷となっています。

葛根湯加川芎辛夷の効果

『葛根湯加川芎辛夷』は、鼻づまり、慢性鼻炎、副鼻腔炎に効果がある漢方処方で、鼻の通りを良くして呼吸を楽にするとともに、副鼻腔の炎症を抑えて、膿の排出を助け、長期的な鼻の不快感をやわらげます。
また、鼻水が出て、それが喉の奥の方へ流れ、後鼻漏になり、その刺激で咳が出るといったケースも、鼻の炎症を抑え、鼻水を抑えることで、症状の軽減が図れます。
さらに後鼻漏の他に、嗅覚異常などにも用いられることがあります。
配合されている生薬は、葛根湯を構成する葛根、麻黄、大棗、桂皮、芍薬、甘草、生姜の7つの生薬に、川芎、辛夷が加わった形になっています。

効果はどのぐらいで出てくるのか

『葛根湯加川芎辛夷』を飲むと、もちろん個人差はありますが、通常は数日で、鼻づまりなどが解消することが多いと言われています。
副鼻腔炎や鼻づまり(鼻閉)があると、頭痛を伴うことがありますが、中医学では、体表面に寒があり、これにより経絡の流れが悪化して、特に頭部や頸部、後背部などを通っている太陽膀胱系の経絡の気の流れが経絡が冷えるために悪くなり、痛みを生じ、それが頭痛になります。
『葛根湯加川芎辛夷』に配合されている麻黄や桂皮は、体表面の寒を温めて、体表の陽気の流れを改善するので、副鼻腔炎や鼻づまりなどに伴う頭痛も改善していきます。
一方、気だけでなく、水においても、寒により筋肉の潤いが低下し、引きつりを起こしたりして、肩こりや首のこりといった症状になりますが、葛根や芍薬、甘草などの生薬が、筋肉に潤いを与えたり、筋肉の痙攣を緩和します。
さらに、寒により体表の生理機能も悪化し、これにより体表の近くに熱がこもり、副鼻腔炎や鼻炎といった炎症という形で表れてきます。
これに対して、桂皮は体を温め気の流れを抑止、川芎と鼻の通りをよくすることで知られている辛夷は気の流れを良くし、葛根が体表の熱を外に逃がして冷やします。

桔梗石膏の併用

葛根湯加川芎辛夷は、特に副鼻腔炎や鼻づまりの症状に対して効果的な治療において、桔梗石膏とよく併用されたりします。
どんなときに、葛根湯加川芎辛夷と桔梗石膏を併用したら良いのかというと、鼻閉(鼻づまり)が強い場合や、膿性の鼻汁が見られる場合で、桔梗石膏の炎症を抑える効果が、膿性鼻汁や粘稠な痰に対して有効となり、鼻の通りを改善し、呼吸を楽にする助けとなります。