西洋医学からみたツボ(経穴)| 健康トピックス

西洋医学からみたツボ(経穴)| 健康トピックス

ツボ押しは、古代から伝わる東洋医学の一部で、体の特定のポイントを刺激することで健康を促進する方法ですが、西洋医学の視点ではどう考えられているのでしょうか。

ツボとは何ぞや

ツボは『経穴(けいけつ)』と正式には呼ばれていて、東洋医学において気の流れを調整する重要なポイントになっています。
ツボは、全身に張り巡らされた経絡に沿って存在していて、エネルギーの通り道として機能し、臓器や筋肉、皮膚などとつながっていて、気・血・水の流れを調整する役割を果たしいます。

 

西洋医学的にみると、ツボや経絡は解剖学的な観点から直接的に証明されていません。
解剖学の教科書をみても、ツボは出てきませんが、最近の研究では、ツボが神経や血管の集まるポイントであることが示唆されてきています。

 

ツボを刺激することで自律神経系のバランスが整い、副交感神経が活性化されることが確認されていて、自律神経が影響を受けることから、心拍数が下がったり、筋肉が緩んでリラックス効果が得られたりします。

 

ツボを押すことのよって、症状が軽減されるメカニズムは、神経系を介した反応によるものと考えられていて、痛みのある部位から離れたツボを押すことで、痛みが軽減されるのは、経絡を通じて神経信号が伝達され、痛みの感覚が緩和されるためと考えられています。

 

ツボによる刺激も、適正に行わないときちんとした効果が期待できません。
したがって、適切な押し方で行うことが重要で、誤った方法で行っていると、かえって身体の不調や痛みを引き起こしかねないので注意が必要です。

 

ツボを押すタイミング


ツボを押すタイミングは、食後や飲酒後は避けるようにしてください。

 

なぜならば、食後は食べ物の消化のために、全身の血液が消化器官に集まっています。

 

このタイミングでツボ押しをすると、血行が良くなることにより、逆に消化器官を流れる血液が減少してしまい消化不良につながる可能性があるからで、結果として胃もたれや便秘などを引き起こしかねません。

 

飲酒後は体内にアルコールの代謝物で二日酔いの原因にもなるアセトアルデヒドができていますが、ツボ押しによりこのアセトアルデヒドが急速に全身に回るため、動悸や吐き気といった症状を引き起こしやすくなります。

 

またツボを押す時は、心身ともにリラックスした状態で、ツボ押しする前は数回深呼吸を繰り返したり、ツボ周辺の筋肉を軽くストレッチしたりすることで刺激が伝わりやすくなります。

 

ツボを押す際の注意

ツボを押すときに呼吸までは意識していない人も多いと思いますが、ツボを押す時は、息を吐きながらツボを押します。

 

ツボを押す前に大きく息を吸い込み、息を吐きながらツボを押していくと良く、息を吐くことで副交感神経が優位となり、リラックスした状態でツボを刺激しやすくなり、効果が高まります。

 

よりツボ押しの効果をより高めたい場合は、手を温めてからツボ押しすることで、よりツボ周辺の血行が促進され、症状の改善につながりやすくなります。
ツボを押すだけでなく、カイロやホットタオル、湯たんぽなどで温めるだけでも効果が期待できるのです。

 

ツボを押す力は、痛気持ちいいと感じる程度で押すのがポイントです。
よく力を入れたほうが効果がでるのではと、力まかせにツボを押している人がいますが、力を入れて強く押せば効果が上がるものではなく、強く押しすぎることでかえって痛みを引き起こす場合もあります。
軽い痛みを感じながら心地よさも感じられる程度に力加減を調整します。