
ロコモは運動能力の低下を評価するのですが、ロコチェックと呼ばれる7つの項目をチェックすることで、ロコモ度をチェックすることができます。
ロコモ(ロコモティブシンドローム)は、自らの運動器の機能低下に気づき、進行を予防するための運動習慣をできるだけ早い時期からスタートさせることが大切ですが、そのチェック方法として、ロコチェックという運動器の衰えを7つの項目でチェックできる『ロコチェック』というものが、日本整形外科学会公認 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトで公開されていますので、チェックしてみると良いでしょう。
日本整形外科学会公認 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト
サルコペニアは、世界的によく使われているWEGSOP(European Working Group on Sarcopenia in Older People)の定義によると、骨格筋量の低下を必須とし、それ以外に筋力の低下または身体能力の低下がある場合がサルコペニアということになっています。
サルコペニアの指標の一つとして、筋力の指標としての握力及び身体能力の指標としての歩行速度があります。
さらにもう一つの指標として、骨格筋量指数(SMI : Skeletal Muscle Mass Index)が、40歳までの若年者の平均値ー2SDをカットオフにしたりしています。
骨格筋量指数(SMI)= 骨格筋量(四肢の筋肉量を合計:ALM)÷ 身長(m)の二乗
骨格筋量(四肢の筋肉量を合計:ALM)の測定は、DXA(二重エネルギーX線吸収測定法)やBIA(生体インピーダンス解析法)などが用いられます。
BIA(生体インピーダンス解析法)は、身体に微弱な電流を流し、その際の電気抵抗地(電気の流れやすさ)を計測することで体組成を推定する測定法です。
脂肪はほとんど電気を流さないのに対し、筋肉などの電解質を多く含む組織は電気を流しやすいという特性を利用した測定法で、これにより筋肉量を推測することができます。
DXA(二重エネルギーX線吸収測定法)は、2つのエネルギーのX線を全身に照射させて、それぞれのX線の透過率の比を測定することで、脂肪・筋肉・骨といった体組成を計測する方法で、骨密度の測定などによく用いられる測定法です。
サルコペニアは、歩行速度、握力を測定し、さらに筋肉量も調べることで、サルコペニアなのかそうでないのかを判断します。
まずは、世界的によく使われている判断基準はこのとおりです。
歩行速度及び握力が一定のレベルにいっていない場合は、筋肉量を測定し、筋肉量が少なければサルコペニアということになります。
欧米人とアジア人は体格もちがうので、アジア人向けのチャートは次のようになります。
基準となる数値などが若干違いますが、基本的には歩行速度及び握力が一定のレベルにいっていない場合は、筋肉量を測定し、筋肉量が少なければサルコペニアという点では同じです。
筋肉量は図れないといった場合、歩行速度・握力・BMIなどによってサルコペニアかどうかを判定する簡易基準案というものもあります。
この方法だと、サルコペニアかどうかを手軽に調べることができます。
フレイルかどうかの判断は、いろいろな基準があり、これといった確立されたものがあるわけではありません。
しかし、ここにあげる5項目のうち、3項目以上あてはまる場合はフレイル、1項目から2項目該当する場合は、フレイルの前段階であるプレフレイルになります。
フレイルの統一された評価基準はありません。基本的には
評価基準 (よく用いられているFriedらのフレイルの評価基準)
別の評価基準
フレイルの簡単チェック法として、東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢先生が監修された『フレイルチェック』があります。
詳細は、こちらを参考にしてください。