
「糖尿病が強く疑われる者」は約1,000万人ほどと推計されていて、増加しています。
さらに「糖尿病の可能性を否定できない者」も約1,000万人いると推計されています。
健康診断などで糖尿病と診断されなくても、最近では『隠れ糖尿病』という言葉があるように、食後に血糖値が上昇する状態も、健康によくないということで話題になっています。
隠れ糖尿病が悪いと言われる理由
なぜ、『隠れ糖尿病』が良くないのかというと、血糖値は、上昇しすぎると血管を傷つけて、さまざまな心血管系の病気につながってしまいます。
病院や健康診断では、ほとんどが空腹時に採血をして血糖値を測定しています。
これにより糖尿病かどうかを診断しているのですが、実は空腹時に血糖値が上がって糖尿病と診断される段階では、糖尿病は進んでいる状態といえます。
軽症の場合は食後2~3時間程度血糖値が上昇しているケースがあり、これは糖尿病の診断からもれてしまう場合があることから『隠れ糖尿病』とも呼ばれています。
放置すると糖尿病と診断される状況になっていまう「隠れ糖尿病」は、できれば早期発見して対策をたてたいところです。
もちろん、医療機関で『隠れ糖尿病』を見つけるための検査をするのが一番ですが、できれば簡単に大雑把でいいので目安になる指標はないのかということになります。
血糖値であれば、病院やクリニックで採血をしてもらったらい、専用の血糖測定器などで測るという方法がありますが、糖尿病でもない人が血糖測定器を購入して指を針で刺して血糖を測るなどということは現実的ではありません。
そこでもっと簡単に尿糖チェックによって、チェックする方法があります。
食後2時間ぐらいたってから尿を採り試験紙にかけるだけで測定OKです。
血糖はある程度の数値(160~180mg/dl)を超えると尿中に出てくるため、食後の尿糖を測り、試験紙が反応して尿糖が出ていれば、食後高血糖である可能性があるというスクリーニングになります。
食後の血糖値を下げるのに有効な手段として、運動があります。
しかし、現代人はいろいろと忙しく、じっくりと運動をしてる時間なんかないという人もいると思います。
そこで、金スマでも紹介されていた、『たった5分で食後の血糖値を下げるエクササイズ』をご紹介します。
このエクササイズを食後に行うことで糖尿病予防や血糖値改善に有用であるとされています。
たった5分のエクササイズで、1時間のウォーキング、15分間のジョギングに匹敵する運動になっているので、時間がない人にもオススメです。
このエクササイズは、身体の構造と仕組みを理解しサポートを行うトレーナーであるフィジカルトレーナーとして活躍している米国スポーツ医学会認定運動生理学士でもある中野ジェームズ修一氏が考案されたもので、実際に、食後にこのエクササイズを行い、食後の血糖値の上昇が抑えられ糖尿病予防や血糖値改善につながるという研究報告も行なわれています。
用意するもの
背もたれのある椅子を2つ
たった5分、5つのエクササイズを行います
たった5分で食後の血糖値を下げるエクササイズについて説明してきましたが、わかりやすく動画にまとめてみました。
屈伸体操
ひざは外側をむいてるようにするとひざを痛めにくいです。
深く沈み込めば込むほど負荷がかかりますが、無理しないことが大切です。
片足曲げ体操
もも上げ体操
沈み込みもも上げ体操
屈伸もも上げ体操