健康情報や医療情報に関心が高まり、テレビ各局も競って健康に関する情報や医療に関する情報を放送しています。
健康情報を扱った番組が無い曜日はないというぐらい、毎日のように放送されていて、関心の高さがうかがえます。
ネットを見ても、いわゆるキュレーションサイトのようなまとめサイトが多くできてきていて、ネット上における健康情報や医療情報も玉石混交の状態になっています。
従って、これらの健康情報や医療情報をキャッチする側のほうも、しっかりとその信憑性や化学的根拠(エビデンス)を判断できるようにしておかなければなりません。
そうは言っても、比較的名前が知れた大手の健康・医療情報ポータルサイトサイトでも、例えばDeNAの『ウェルク WELQ』が医療専門家からその内容に疑問がもたれ閉鎖されました。
もちろん、真面目に質が高いコンテンツを配信している健康・医療情報ポータルサイトサイトもあります。
しかし、残念なことに多くの健康・医療情報サイトの中には、他のサイトの一部をコピペしただけみたいなものも見受けられます。
それでもまだ内容があっていればいいのですが、中にはいわゆる「医療デマ」、素人でもおかしいんじゃないかと思うくらいのひどい記事があったりします。
多くの健康・医療情報サイトでは、広告収入を得たいために、記事の数をこなせ、質よりも量で勝負と言わんばかりに、医療関係の知識がほとんどない人に記事の作成を依頼し、その内容をチェックもしないままサイトにアップしていたりします。
たとえば、DeNAの『ウェルク WELQ』では、肩こりに関する記事で「肩の痛みや肩こりなどは、例えば動物霊などがエネルギーを搾取するために憑いた場合など、霊的なトラブルを抱えた方に起こりやすいようです」と医学的な根拠に乏しいものが書かれていました。
さすがにここまでくれば、医療関係者じゃなくてもおかしい、あやしいと思うはずですが、こういった記事が平気で載せられていたのです。
オカルト関連のページなどであれば、これでいいのでしょうが、特に健康・医療情報サイトでこう言ったことを、別にコラムとかというわけでもなく、通常の健康・医療情報に混ぜて、いかにも科学的根拠があるかのごとく書いているのは問題でしょう。
ひとつは、身近に医療関係者がいれば、聞いてみるのも一つの方法でしょう。
健康・医療関係の情報は、専門家によっても意見が分かれるものも数多くあります。
そのいい例が、健康・医療情報番組に『主治医が見つかる診療所』という番組があるのですが、何人かの医師がでてきていて、医師によっても回答が違っていたりします。
専門家でも意見が食い違ってしまうくらい難しいのが健康情報・医療情報なのですが、専門家であれば誰がみてもこれはおかしいと思うものや、専門家の99%が支持していないといったものは、やはり明らかにおかしいし、とても科学的根拠(エビデンス)があるとはいえないでしょう。
同じような研究をしても、試験の方法や、患者背景が違えば、研究Aと研究Bとでは違った結果が出るということもあります。
たとえば、「コレステロール値は高めのほうが長生きをする」ということ1つとっても、専門家の間でも賛否両論分かれているのです。