

化合物はいろいろなものがありますが、その命名は、三部構成になっています。
それは『接頭語』+『語幹』+『語尾(接尾語)』です。
まるで英単語のようですね。
例えばmisunderstanding だと、mis-が接頭語にあたり「誤って」という意味になります。
そしてunderstandが語幹にあたり「理解する」という意味になります。
最後の -ingの部分が「行為」にあたり、合わせると全体で「誤って理解する行為」つまり「誤解」ということになります。
化合物の命名も似たような感じになっています。

炭化水素は、炭素原子が鎖状につながった飽和炭化水素、そして二重結合や三重結合を含む不飽和炭化水素があり、飽和炭化水素つまり二重結合や三重結合を持たず単結合のみでできている炭化水素はアルカン、二重結合を含むものがアルケン、三重結合を含むものがアルキンになります。
炭化水素の命名法は、炭素の数が語幹にあたり、単結合か二重結合か三重結合かが語尾にあたります。
炭素の数は、1個がmeth-、2個がeth-、3個がprop-、4個がbut-、5個がpent-、6個がhex-、7個がhept-、8個がoct-、9個がnon-、10個がdec-となり、結合については単結合が-ane、二重結合が-ene、三重結合が-yneとなります。
例えば、炭素数が5個の単結合だけからなる化合物は、pent- + -ane となりペンタンになります。
『ヘテロ原子』というと聞いたことがないという人も多いかもしれませんし、高校の化学では習わないかもしれません。
『ヘテロ原子』とは、炭素原子と水素原子以外の原子、例えばO、N、Sなどの原子を含む化合物になります。
例えば、エタノールCH³-CH²-OHなどは、O(酸素)が入っているのでヘテロ原子を含む化合物ということになります。
ヘテロ原子を含む化合物の代表は、アルコールで、R-OHの形で表すことができます。
アルコールに関しては、語尾が-olになります。
チオールは、R-SHの形のもので、語尾は-thiolとなります。
アミンは、R-NH₂の形のもので、語尾は-aminになります。
ケトンは、R=Oの形のもので、語尾は-oneになります。
アルデヒドは、R-CHOの形のもので、語尾は-alになります。
カルボン酸は、R-COOHの形のもので、語尾は -oic acidになります。
例えば酢酸は、炭素数が2つのカルボン酸なので、ethanoic acid(エタン酸)とも言われます。
化合物を命名するときに、官能基が複数存在する場合がありますが、この場合は最も優先順位が高い官能基を含む炭素鎖を母体として、優先順位が低い官能基は接頭語として命名します。
その官能基の優先順位は次のようになっています。
陽イオン > 陰イオン > カルボン酸 > 酸無水物 > エステル > アミド > アルデヒド > ケトン > アルコール > チオール > アミン > エーテル > スルフィド