猛暑による体の負担とその対策 | 健康トピックス

猛暑による体の負担とその対策 | 健康トピックス

近年では、地球温暖化の影響も言われるようになり、夏になる前から日本各地で記録的な猛暑が続いたりします。

猛暑はただ単に不快というだけでなく、私達の体に様々な生理的影響を及ぼします。

昨今増えている猛暑日

地球温暖化が叫ばれるようになった昨今、本格的な夏になる前から最高気温が35℃を超える猛暑日を記録したりするようになっていますが、特に都市部ではこれに「ヒートアイランド現象」も加わり、真夏には猛暑日連発といったことも珍しくなくなってきています。

 

極端な暑さは、私たちの生活に不快感を与えるだけでなく、体もに様々な生理的影響を及ぼすのです。

 

気象庁のデータによると、最高気温が35℃以上の猛暑日の年間日数は、過去100年間徐々に増加してきていて、特に近年の増加が顕著になってきていあす。

 

1910年から2019年までのデータをみてみると、猛暑日が100年あたりで約1.9日増加しているという結果になっています。

 

さらに2023年と2024年の夏は観測史上最も暑い夏となり、猛暑日が全国で1万箇所を超えるなど、記録的な暑さも続いています。

 

猛暑で気をつけなければならない体のこと


猛暑で気をつけなければいけないことといえば、まずは脱水です。

 

汗によって体内の水分と塩分(電解質)が失われると、血液量が減少し、循環器系に負担がかかります。特に高齢者や小児は喉の渇きを感じにくいため、脱水に気づきにくく、重症化しやすい傾向にあります。

 

脱水が進むと、めまい、頭痛、倦怠感などの症状がでてきて、重症になると意識混濁、さらに重度になってくると、腎機能の低下や意識障害を引き起こすリスクがあります。

 

脱水以外にも、循環器や脳への影響にも注意が必要です。

 

周りが暑くなってくると体温を下げるために皮膚の血管が拡張しますが、すると心臓はより多くの血液を送り出す必要が出てきて心拍数が増加してきて、心臓にかかる負荷が増えるため、高血圧や心疾患を持つ人は特に注意が必要になってきます。

 

さらに熱に対して非常に敏感な器官である脳は、体温が過度に上昇すると機能に異常をきたし、判断力や集中力が低下してしまい、これが進むと熱射病になってしまうことがあります。

 

脳の機能に異常をきたしてくると、意識障害、ふらつきや混乱などの行動の異常、痙攣、昏睡状態など危険な症状が出てくるので、早急な医療処置が必要となってきます。

 

猛暑により温度変化があると、体温調節や心拍、呼吸、消化などを司っている自律神経系も乱れやすくなり、そうなると動機や吐き気、食欲不振、イライラや不安感といったように全身に様々な不調が現れます。

 

猛暑日が続くと、夜間でも気温が下がらず、寝苦しい日が続き、睡眠の質も低下してしまいます。
猛暑が続く夜間、室温が下がらないことで睡眠の質が著しく低下することがあり、「睡眠時熱ストレス」と呼ばれたりします。

 

「睡眠時熱ストレス」の状態になると、なかなか寝つけない、夜中に目が覚める、翌日の疲労感、集中力低下、自律神経の乱れなどが見られますが、特に日本の夏はこの高温に加えて湿度も高いので、深部体温が下がりにくく、快適な睡眠が妨げられてしまうのです。

 

今からでもできる猛暑対策

猛暑により生理的影響を大きく受けてしまいますが、それを軽減するためには、日常生活での予防が非常に重要になってきます。

 

まずは脱水対策として水分・塩分補給をこまめに摂ることが大切です。
喉が渇く前に水分を補給することが大切です。
脱水というと、水ばかり気がいってしまいがちですが、特に汗をかいた場合は、スポーツドリンクなどで塩分も補うことが重要です。

 

夏はとにかく生理的影響を少なくするためにも、自律神経の乱れを防ぐためにも、無理をせずにエアコンを使い、室温を28℃以下に保つことが推奨されています。

 

また外出する時は日傘や帽子を使い、直射日光を避けるようにしましょう。

 

着る物も通気性がよく、吸汗速乾性のあるものがオススメで、色は熱をあまり吸収しない白や淡い色のものがオススメです。

 

暑くなってくると睡眠不足は熱中症のリスクを高めてしまいますので、しっかりと睡眠をとることが重要で、加えて栄養バランスのとれた食事を心がけ、体力の維持に努めていくことが大事です。

 

また、屋内では冷房を入れていても、外に出た時には暑い中を歩くことになり、この急激な温度差により自律神経が乱れ、いわゆる「冷房病」になるケースもあるので、エアコンの温度設定は26〜28℃が推奨されていて、外気との温度差は 5℃以内が理想と言われていて、また直接エアコンの風を浴びないようにすることも大切です。長時間冷房の効いた部屋にいると体温調節機能が低下しますので、1時間に1回程度、窓を開けて換気をしたり、軽いストレッチをすることでリズムを整えていくと良いでしょう。

 

室内ではカーディガンやひざ掛けを活用するといった工夫もいいかもしれません。

 

もし、冷房で体が冷え切ってしまったと感じた場合は、ぬるめ(38〜40℃)のお湯に10〜15分浸かると、血行が促進され、自律神経も整いやすくなります。