

「七夕(たなばた)」は、日本で親しまれる伝統的な行事の日で、日本人であればほとんどの人が知っている、天の川(ミルキーウェイ)を隔てた織女(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が年に一度だけ出会えるロマンティックな物語は有名です。
七夕というと、笹の葉に願い事を書いた短冊を飾ったり、色とりどりの飾りで家や地域を彩ったりして、日本の夏の風物詩として根づいています。
七夕の起源はというと、実は中国の伝説に遡ることになります。
中国の織女星(ベガ)と牽牛星(アルタイル)が年に一度、天の川で出会う物語が、奈良時代に日本に伝わって、それが宮廷行事として広まっていきました。
さらに江戸時代に入ると民間にも浸透し、子供たちが習い事の上達を願う習慣が生まれ、現代においては、恋愛や成功、健康など、さまざまな願い事が短冊に書かれるようになりました。

七夕というと、笹の葉に、願い事を書いた短冊を結びつけるという「願いを明確にする」という行為があります。
心理学的には、目標や願いを具体的に書き出すことは、モチベーションを高め、行動を促す効果があるとされています。(Locke & Latham, 2002)
短冊に書く願い事は、いろいろなものがありますが、「健康」に関連したものでいうと、七夕の短冊に健康に関する願いを書き出すことで、自分の健康目標を再確認し、生活習慣を見直すきっかけにあります。
七夕の短冊に願い事を書く行為は、ポジティブな思考を促して、メンタルヘルスに良い影響を与える可能性が指摘されています。
例えば、「毎日30分歩く」「ストレスを減らす」といった健康に関する目標を短冊に書くことで、自分の生活を振り返り、具体的な行動計画を立てやすくなります。
ポジティブ心理学では、目標設定が自己効力感を高め、ストレス軽減につながるとされています。(Seligman, 2011)
七夕というと、日本ではそうめんを食べるという人も多いのではないでしょうか?
なぜ、そうめん? と思う人もいると思いますが、そうめんは細くて白い麺が特徴で、まるで天の川のように見えることから、七夕にぴったりの食材というわけです。
そうめんは「糸」に見立てられ、織姫の裁縫の上達を願う意味が込められていて、そうめんを食べることで織姫を応援するというわけです。
また、そうめんは消化が良く、夏の暑さで食欲が落ちる時期に適した食材であることから、そうめんを食べて健康を祈る習慣になっています。
そうめんで低カロリーで満足感のある食事ができますし、七夕の時期は夏野菜が豊富な時で、ナス、ピーマン、オクラなどビタミンCや食物繊維が豊富で、積極的に入れることで、免疫力の向上や腸内環境の改善も期待でき、さらにこれらの夏野菜は水分が多く含み、暑さによる脱水症状の予防にも役立ちます。